第一回のコラムをスタートしてから、ずいぶんと時間がたってしまいました。
※第一回 アラフォー主婦・第三の職歴
私、古田正子は不動産会社で営業職として働きながら「子育て」「家事」にも奮闘するアラフォー女性です。この記事は仕事・家族・不動産に関して日々気づいたことを「働く女性」目線で語る連載コラムです。
毎日、子育て、家事、仕事と日常に追われ、忙しなく過ごしていると、こんなにも時間が過ぎており驚いているところです。
今回は、不動産屋らしく、賃貸契約について書いていこうと思います。
その中でも、初期費用についてです。
未経験で不動産業に飛び込み、右も左もわからない私が、賃貸契約を成立させるまでを、復習メモ的に書いていきます。
目次
職歴1年目時代、初の賃貸契約
入社して1ヶ月たった頃、お客様を任せてもらえることになりました。
派遣社員の方で、通勤に便利な場所でお部屋をさがされていました。
内見から契約まで、一通りの流れは理解しているつもりでしたが、初めて一人で担当することにとても緊張していました。
賃貸の大まかな流れは次のとおりです。
- 条件にあう物件を紹介
- 内見
- 物件へ申込み
- 契約
トントン拍子に話が進み、あっとゆう間に契約となりました。
賃貸の契約はこんなに簡単なのかと拍子抜けしました。
初仕事でしたが、トラブルもなく無事に終了。そして、家賃1ヶ月分の仲介手数料をいただきました。
正直、頂いた仲介手数料分働いた感覚がなく逆に申し訳ない気持ちになったほどです。
それほど、スムーズに初仕事は終わったのです。
私の働いている不動産屋は繁華街にあるお店です。
本当にいろいろなご事情のお客様が来店されます。
今回のようにスムーズにいくケースは、稀であると・・・仕事をしていく中で思い知らされていきます。
ご事情がいろいろなケースの話はまた次の機会に。
部屋を借りるのに一体いくらかかるのか?
私は、これまで自分自身の名義で賃貸契約をしたことがありません。
就職するまでは実家で暮らしていました。
就職先は、ありがたいことに寮があり、住むところが用意されていました。
結婚して部屋を探す機会がありましたが、契約は主人の名義。
家族の部屋探しを一緒にした経験はありますが、内見に付き合った程度・・・。
そんな賃貸契約ど素人の私が不動産屋に入社して部屋を借りることに驚いたことの一つが、
「初期費用が高い!!」
「初期費用が高い!!」です。
賃貸契約にどれくらいお金がかかるのか!?
賃貸契約にかかる大体の費用項目は次の通りです。
- 前家賃(1ヶ月分)※物件による。住み始める月ではなく次の月の賃料(例えば9月2日に住み始めるのであれば10月分の賃料)
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料(家賃の1ヶ月分+税)
- 鍵交換費用
- 火災保険
- 保証会社の保証料※次回保証会社について書く予定です
という感じです。私の感覚だと敷金・礼金と鍵交換、火災保険くらいか~と思っていました。
家賃は入居しはじめてから払うものと思っていましたし、敷金・礼金なしの物件ですと、数万円くらいで部屋は借りられるな~と思っていました。
しかし実際は、賃料の4~5ヶ月分が初期費用としてかかってきます。
例えば、家賃5万円の物件だったとしても、20~25万円はかかってくることになります。
10万の家賃なら40~50万はかかってきます。中古の車が買えちゃいます。
賃貸契約 ケーススタディ
- 家賃50000円
- 管理費5000円
- 礼金0円
- 敷金1ヶ月
- 火災保険20000円(2年間)
- 保証会社の保証料22500円(家賃+管理費の50%)※最初に払う契約料
- 鍵交換費用20000円
- 仲介手数料55000円(家賃1ヶ月分+税)
という物件があった場合、初期費用は202500円となります。
しかし、物件の条件が礼金1ヶ月・敷金2ヶ月だったとしたら、初期費用は30万円を超えます。
更に、賃料が発生する日が月の途中からだったとしたら、前家賃にプラスして日割り分の家賃と管理費が加算されます。
「もちろん、それくらい想定内!」と思われる方もいるかと思いますが、
これから、お部屋を探す方は少しばかり覚悟をしておいたほうがいいと思います。
お部屋を借りるには意外とお金がかかります。
そして、これらの項目だけですむ不動産会社はとても良心的です。
「礼金なし!敷金なし!」は本当にお得なのか?
多くの方は「安くて良い物件」をさがしていると思います。
そこで注意してほしいのが「礼金なし!敷金なし!」の物件です。
通常、お部屋を借りるのに家賃の4~5ヶ月分の初期費用がかかります。
「礼金なし・敷金なし」の物件を選べばいいのでは?と多くの人は思うかもしれません。
ですが、「礼金なし・敷金なし」の物件条件を見てみると・・・。
- クリーニング費用(家賃の半分もしくは1ヶ月分相当額)
- お部屋の除菌代
- お部屋の抗菌代
- 消化器代
- 安心サポート
その他、よくわからない項目がズラリと明記されていることが多いです。
それらの項目を計算してみると「おや?敷金と同額・・もしくはそれ以上・・?」
なんてことはよくあります。「礼金・敷金なし」と安価に部屋が借りられると思いきや、敷金と同額、もしくはそれ以上の金額を払わなければなりません。
さらに、「敷金・礼金なし」の条件だと、短期で解約をしてしまうと違約金を支払わなくてはならい条件までついていたりします。
ちなみに、短期解約は、1年未満のことが多く、違約金は賃料1ヶ月分となってることが多いです。※物件によりますが、2年以内の短期違約や、1年以内でも賃料の2ヶ月分請求されるケースもあります。
敷金とは、貸主に預けておくお金です。退去するときに敷金からお部屋のクリーニング費用などにあて、残りは戻ってきます。
「敷金なし」の物件だと、最初にいろいろな名目で費用を支払い、戻ってくるお金は0です。さらに、修理する箇所などがあれば、退去時にのその分を支払わなくてはなりません。
他にもエアコン清掃代、畳の張替えなど退去するのに多くのお金が出ていく可能性があります。
退去するということは、新しいお部屋に引っ越す可能性が高いです。
「新しい部屋にお金をつかうならまだしも、退去する物件にお金を使うのは嫌だなぁ。」と私は思ってしまいます。
先に払っておくか、後で払うかの違いなのかもしれませんが、
必要とも思っていないよくわからない項目へお金を使うより、敷金として預けておくほうがトータル的にも、気持ち的にも安く済むのではないでしょうか。
狙い目は「〇〇なし」物件
賃貸契約の初期費用を少しでも安くと考えている方は、「礼金なし」を探すといいと思います。
礼金は借り主から貸主(大家)へお礼として支払うお金です。要はプレゼントです。
え?なんのお礼??と思ってしまいますが、昔から慣習として残っています。
「敷金なし」の物件は敷金相当額のオプションが付いてきますが、
「礼金なし」の物件はオプション項目が少ないです。
最近は「礼金なし」の物件は増えてきています。
貸主にとって、入居者を早く見つけ、お部屋の空室期間を短くするほうが、安定的に家賃収入があるからです。
貸主にとって、礼金を家賃の1ヶ月分もらって空室が何ヶ月も続くより、「礼金なし」で、空室期間が1ヶ月のように短くて済むほうがより収入が増えるのです。
これは貸す側、借りる側にとってはとてもWin-Winです。
少しでも費用を抑えたい方は「礼金なし」が必須条件と言えるでしょう。
今回はここまでにします。
賃貸でお部屋を借りるのはお金がかかります。本当に大きな買い物をするのと同じです。
少しでも費用を抑えたい方は「礼金0!敷金あり」が必須です!!
今回は賃貸のお部屋を借りるときの初期費用は家賃の4~5月はかかるという話でした。
次回は、お部屋を選ぶときに注意する点を書いていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。化石にならないよう更新頑張ります!
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