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2022.05.27 法人向け

企業文化とは?作ったほうが良い理由から作成上の注意点まで

世の中には多くの会社があります。当然ながらその数だけその会社の特色があります。この特色も企業文化の一つです。よく似た言葉に企業風土や社風という言葉もありますが意味が異なります。ここでは企業文化の説明や企業風土と社風の違いの説明し、企業風土を作ったほうが良い理由や作成する場合に注意しなければならない点を紹介していきます。

企業文化とは?企業風土と社風の違い

企業文化とよく似た言葉に企業風土と社風という言葉があります。これらの言葉は耳にしたことがあるかと思います。同じ意味と思われがちですが、実はそれぞれ意味合いが異なります。それぞれの言葉の意味を紹介します。

企業文化とは

企業文化とは会社内の考えや行動基準、規則のことを言います。その組織の目指す方向性や仕事に対する考え方などです。具体例をあげるならば、意思決定はトップダウン型、ボトムアップ型どちらか、また人事評価制度が年功序列型と成果型なのか等のように様々です。組織文化は、最初から決まっていたものではありません。年月をかけて組織や従業員の経験などの内部要因だけでなく市場や競合の状況など外部要因などの影響も受けることにより徐々に形成されるものです。このような理由から社長などの会社の上層部の判断で大きく文化を変えることもできるのです

企業風土とは

次に企業風土とは、会社内で自然発生して定着したルールや習慣のことを言います。社外の人間から見ると独特であっても、自社内では当然の行動や、時代は変わっても変わることのない価値観などを意味します。こちらの代表的な例は、経営理念や就業規則です。テレビなどでは有名企業の経営理念が紹介されることが多くあります。その中には一風変わったもの存在します。しかし、その企業内ではそれが当然と考えられていることもあるのです。

社風とは

最後に社風とは、「従業員が感じるその企業の持つ独特な雰囲気」のことです。これは職場内の人間関係が大きく影響します。体育会、家族的経営や完全実力主義などをイメージしてもらうとわかりやすいです。また社風は先述した企業文化、企業風土から影響を受けています。ただ、社風は個人の主観によることが多く、一概にこの社風はマズイという判断はできません。

企業文化を積極的に作ったほうがよい理由

企業文化を積極的に作ったほうが良い理由として

・企業イメージがわかりやすくなる

・組織力向上

・業績向上

があげられます。それぞれ詳しく説明します。

企業イメージがわかりやすくなる

企業文化を作ることにより、そこの企業と言えば「〇〇〇」というようなイメージがつきやすくなります。例えば、トヨタ自動車といえばカンバン方式、ジャスト・イン・タイムが有名です。これも一種の企業文化として根付いていると言えます。

組織力向上

はっきりとした企業文化を示すことによりそこで働く従業員は同じベクトルを向きチームの連帯感は増します。そうすることで、社員間のコミュニケーションが円滑に進み、情報共有や連携がさらに活発化することが期待でき、みんなが切磋琢磨し組織力向上にも繋がります。やはり明確な企業文化があると多くの社内の人がそれに似た行動を多くとります。そのため、チームとしての結束が高まることは実感しました。

業績向上

企業文化を作ることで、その企業文化にマッチした従業員はパフォーマンスやモチベーションを遺憾なく発揮してくれます。また、仕事への不満が少ないため、定着する傾向が高いです。企業文化を多くの人に知れ渡ることができればそれを知った人の中に入社を希望することも十分考えられます。結果的に優秀な人材が定着してくれることにより、オンリーワンになることができ競争優位性が発生します。競争優位性が生まれると売り上げが伸び業績向上にもつながります。

企業文化を作っていくうえでの注意点、デメリット

では、企業文化を作る過程で注意点(デメリット)も存在します。

・思考がワンパターンになりがち

・退職者の増加

・時代にそぐわないと評判が下がる恐れがある

があげられます。それぞれ詳しく説明します。

思考が同じパターンになりがち

今ある企業文化を守ろうとするあまり、今までと同様な思考パターンや行動パターンを取ってしまい、採用や社員教育にもその影響も及んでしまいます。結果として、思考や行動が画一化されてしまい、現状維持の姿勢を取ってしまいがちです。そのため斬新な発想が出来なくなってしまい企業の成長がストップしてしまうおそれがあります。

退職者の増加 

企業文化を作る過程で、それに馴染めずに辞めてしまう従業員も発生します。従来通りのほうが自分には合っていたが、企業文化が作られていく過程の中でどうしてもストレスになり、それが原因で退職してしまうこともあります。それを防ぐためにも、本人の考え方も尊重しつつ日頃から従業員のケアも大切になってきます。私も経験しましたが、企業文化が変わる途中は、今までの職場の雰囲気も変わるためそれを嫌ってやめていく人も見てきました。

時代にそぐわないと評判が下がる恐れがある 

企業文化を作成した場合、それが時代にそぐわない場合会社の評判が下がる場合もあります。例えば、今まで成果主義を取っていた会社が年功序列型に切り替えた場合には力のある有望社員の評判は低下する恐れもあります。

企業文化を作成しない場合は衰退してしまう恐れがあるため、企業文化を新たに作成することや変えていくことはとても重要になります。しかし、このようなことが起こる可能性があるため、十分に注意して作成する必要があります。実際、新しい企業文化を作成しても時代にそぐわずに周りから不評でそれはすぐ無くなった経験があります。

すでにある悪い企業文化はどうすべき?

すでにある悪い企業文化の場合はどうするのがいいのでしょうか?この場合は、その文化の悪いところを洗い出すと共に何を目指すのかもう一度整理することが重要です。その文化を丸ごと壊すことも時には重要ですが、いい部分は残しつつ、悪いところは従業員の意見も聞きつつ良い企業文化に変えていく。そうすることで悪い企業文化はなくなり少しずつ良いほうへ変化していくのではないでしょうか。まずは、その会社で働いている社員から現在の企業文化についてどう感じているかをヒアリングして、その意見をできるだけ尊重して変えていくのも一つの手です。

まとめ

このように企業文化は、自社がベストな企業活動をする上で欠かせないものになります。導入もしくは変更していくうえでいくつかの困難は生じてしまいます。それは企業文化を形成するうえでは誰もが通る道です。しかし、それを乗り越えることにより自分が思い描いた形に近づけるのも事実です。導入する前にはまずは自社の現状を把握し、何を大切にしているかを改めて整理することが、企業文化を作るうえでの第一歩となる。今までの歴史の中で他社が実施したことなども調べるなどをして、そこで働く従業員が納得のいく企業文化を創り出すことが重要です。

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