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2024.09.16 投資・資産運用

テレ東ガイアの夜明けで特集!資産としての金(ゴールド)に注目

2024年8月30日のテレビ東京、ガイアの夜明けにて、

金が高騰!令和のゴールドラッシュ~黄金の国よ再び・・・~」が放送されました。

株価や世界経済が大変動するなか、安全資産として金が注目を集めています。金の価格は2000年頃から2024年にいたるまでになんと14倍に高騰。多少の波はあれども、「上がりっぱなし」です。

さて、そんな金ですが、資源を持たない国である日本に、金が活用されずに大量に眠っているとガイアの夜明けでは紹介されています。

資源を持たない金大国である日本の以外な一面と、投資対象として好まれている金について、現役証券マンの筆者が深堀りしてみたいと思います。

執筆者プロフィール

杉山 広(すぎやま ひろし)
杉山綜合財務管理株式会社 代表取締役。
1985年生まれの男、妻と3人の息子を持つ父、大阪出身、横浜在住。
大卒後、証券会社へ入社。証券会社時代の6年半で1000名超の個人・法人のお客様を担当し、60億円を超える資産運用のサポートを行う。2015年にウェルスマネジメント専門の金融アドバイザーとして独立、2019年に当法人を設立。個人顧客を中心に証券投資と不動産投資を組み合わせたウェルス・マネジメントを提供。

金(ゴールド)を海から回収?!IHIの斬新な試みとは

国内重工業大手であるIHI社が海水から金を回収できないか、実験をしているようです。金は火山の地中深く、マグマに含まれています。地中深くのマグマから金を回収することは困難ですが、マグマ由来の天然温泉には金が含まれているのではないかと、仮説を立てた所、大当たり。秋田県仙北市にある玉川温泉では液体に含まれる金を吸着する藻類(ラン藻)を利用して温泉から金を取り出すことに成功しました。

さらに、IHIは伊豆諸島の青ヶ島の沖合海底(水深700m)にて金の含有量が多い熱水から金の回収テストを実施(2021年より)。また、身近な東京湾でも海水から金を取り出せないかテストをしているとのこと。

海底の熱水や海水から金を回収するにはコストとの兼ね合いがあるため、採算を考えればまだまだトライ&エラーが必要とのことです。採算面をクリアできれば大きな夢にが広がるプロジェクトです。

金宝飾品はジャパンブランドだからこそ

場面は変わって、東京。

インド人オーナーが経営するリッチダイヤモンド社では、金やダイヤモンドのオークションビジネスを国内外で展開しています。代表取締役のアヌプ・クマール・アルン・アガルワル氏によると、日本の金の宝飾品は海外で高く売れるようです。品質・加工面など、クオリティが高いジャパン・ブランドとして人気を博しているようです。

同社は買取専門店などから中古の金の宝飾品を仕入れいています。中古の宝飾品は経年劣化により細かいキズなどが沢山あります。それらの細かいキズや色落ちは宝飾職人によって磨かれていくと新品のような輝きを取り戻します。金は古くなると表面が酸化しますが、磨くと元通りの輝きを取り戻すのです。

その後、ネットオークション等で個人向けに販売をしています。同社は香港やフィリピンなど海外インフルエンサーと提携し、インフルエンサーがSNSライブ配信でフォロワーに販売していくという手法を取り入れているようです。

パソコンに眠る金資源 リネットジャパン

さらに場面が変わってリネットジャパングループ(東証グロース市場/名証メイン市場 証券コード: 3556)は、家電等リサイクル事業を展開する傍ら、パソコンを無料回収&データ消去を行い、PCのCPUに使われている金を、特殊な薬剤を利用し、金のみを抽出しています。これにより金は再利用可能な形で回収され、資源として再利用されます。

投資対象としての金

資産運用を考える際、リスク分散のために複数の投資商品を組み合わせるのは定石です。その中でも、特に「金(ゴールド)」は注目すべき資産です。金(ゴールド)は、時代を超えて価値を保つ資産として、特にインフレの時期に注目されます。インフレとは、物価が持続的に上昇し、現預金の価値が低下します。しかし、金は希少性と供給量の少なさから、その価値が下がりにくい特性を持っています。そのため、経済不安定な時期には「安全資産」として多くの投資家に選ばれ続けています。

では、なぜ金投資が重要なのか、その理由を探っていきましょう。

金投資のメリット インフレ対策に最適

インフレが進行すると、現預金の価値は減少します。しかし、金はその特性により、長期的な資産保全手段として優れています。まず、金は他の資産とは異なり、物理的な形で保有できるため、金融システムのリスクからも保護されます。

また、金は株式や不動産と異なり、経済の動向に直接左右されにくいのも利点です。インフレが加速しても、金の価値はむしろ上昇する傾向があるため、投資家にとってはリスクヘッジの手段として有効です。

現物金と金融商品(ETF)、どっちがいい?

金に投資する方法はいくつかありますが、初心者にとっては、どれを選べばいいか迷うこともあります。

まず代表的な投資方法としては、「現物金」です。これは純金のコインや地金(じがね・金の板)を直接購入し、保有する方法です。安全な資産としてのメリットが大きい反面、保管場所やセキュリティのリスク・コストが発生します。

もうひとつは「金ETF(上場投資信託)」です。これは金の価格に連動する金融商品で、手軽に金に投資できる手段として人気です。金ETFであれば、取引所の取引時間内であれば自由に売買できます。

国内外で取引される金ETFの一部を紹介します。

国内(円建て)の金ETF

  • 1540 純金上場信託(現物国内保管型)
  • 1326 SPDRゴールド・シェア 

海外(ドル建て)の金ETF

  • GLD:US SPDRゴールド・シェア
  • IAU:US iShares Gold Trust

これらの金ETFは証券会社にて口座を作れば簡単に取引を始めることができます。数万円から投資ができますし、保管場所や盗難リスクに困ることもありませんので、初めて金投資をやってみようと思う人にはおすすめです。

現物金にしても金ETFにしても当然ながら価格変動があります。リスクとリターンのバランスを考慮し、自分の投資ポートフォリオに金投資を組みれてみるといいでしょう。

資産ポートフォリオに金(ゴールド)を組み込むべき理由

資産運用において重要である理由の一つは、「リスク分散」にあります。株式や不動産など、他の投資商品とは異なり、金は市場の動きに大きく左右されない傾向があります。特に、経済が不安定な時期には、金投資は強みを発揮します。

日本と世界の経済状況をみるに、インフレは引き続き、強い懸念材料となっています。特に日本は、中国ロシア北朝鮮といった国々が近くにあり、地政学的な不安要素が多くあります。

資産運用のポートフォリオに金を組み込むことで、リスク分散を図りながら、将来的な不安定な経済状況にも備えることができます。今後の投資戦略として、金投資を検討してみてはいかがでしょうか。

執筆者
杉山綜合財務管理 杉山広

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