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2024.08.27 投資・資産運用杉山の視点

三崎優太氏の事例をプロが解説!信用取引での損失を防ぐ株価暴落対策ガイド

2024年8月5日は証券関係者にとって歴史的な悪夢の日となりました。

日経平均株価が1日で4451円の暴落。個人投資家の悲鳴、いや断末魔が聞こえるかのようです。

そんななか、実業家である三崎優太氏が株式の信用取引で巨額の損失をだしてしまい、注目を浴びています。

  • すべてを失ったらしい・・・
  • 本当にお金がないらしい・・・
  • 破産するしかないって噂・・・

三崎優太氏を取り巻く情報には玉石混交ありますが、株式の信用取引において「億」の損失を出したことは間違いないと本人が語っています。

そこで、この記事では三崎優太氏が巨額の損失を出した背景や株式信用取引について証券会社出身の執筆者(杉山)が解説をします。

  • 株式信用取引の仕組み
  • メリット・デメリット
  • 怖いといわれる理由
  • 信用取引で大損しないための対策

など、現役証券マンの視点で深堀りしていきますのでぜひ参考にしてください。

2024年8月5日 日経平均株価 歴史的暴落

2024年8月5日に起きた日経平均株価の「史上最大の下落」は、マーケットを驚かせました。8月5日、日経平均株価が「ブラックマンデー」を超える過去最大の4451円の下げ幅となりました。多くの個人投資家の悲鳴・嗚咽が聞こえてくるかのような大混乱のさなか、実業家である三崎優太氏のXの投稿が波紋を呼びます。

三崎優太(みさき ゆうた)氏は、日本の起業家で、「メディアハーツ」を創業し、青汁の通販で大成功をおさめ、「青汁王子」として知られるようになりました。三崎氏は、ビジネスだけでなく、SNSやYouTubeでの活動も積極的で、ビジネスに関する知識や経験を共有する動画を多く配信しています。

三崎優太氏のX https://twitter.com/misakism13
三崎優太氏のYoutube https://www.youtube.com/channel/UCJFzpJDW1yyaCBUZxmAz-3g

三崎優太氏に何がおこったのか

2024年8月14日以降、三崎氏の悲痛なX投稿が注目されています。彼は株式の信用取引を行っており、8月5日の日経平均株価暴落以降、3億円以上とも言われる巨額の損失を出したようです。そして個人の銀行残高はわずか8万円ほどとなってしまい、口座残高の画像をXで公開しています。

そこで、三崎氏によるXの投稿を見てみましょう。

8月14日のXの投稿では、

「この時(8月3日)が人生のピークだったのかもしれない、まだお金の余力は多少あった。この翌々日から地獄は始まったんだ。」

 

8月15日のXの投稿では、

「自分がもう限界だって思ってギブアップした時が底で、それから上がり続ける。残ったのは巨額の損失だけ。今回の大暴落でそういう運命を辿った人がたくさんいます。でもこれも全部自己責任なんです。なんとも残酷な世界です。人生は簡単に狂ってしまう。」

 

同日、

「信用口座だけは絶対に手を出してはいけない。もし信用口座を持ってるなら閉じてください。お金がなくなるどころか、借金をすることになる。この世の地獄だよ。こんな制度を作ったこと自体が狂ってる。自分の身を守るためにも今すぐ閉じたほうが良い。あの日の自分を強く殴りたい。」

 

同日、

「信用取引で追証になり、期日間近でも損しない唯一の方法は現引です。それをやれば大赤字のまま延命できる。そのためには多額の金がいる。それを用意できなければ爆死。だから金をかき集めるしかない。口座残高もないのに、どうやって金を作る?本当の地獄だよ。そうなる前に信用取引は絶対にやめよう。」

 

引用元:https://twitter.com/misakism13

信用取引の仕組み メリット・デメリット

実業家であり、資産家でもある三崎氏が「飛ぶ」ほどの信用取引とは、いったいどんなものなのでしょうか?
証券業界の表も裏も知る杉山が解説します。

信用取引は、簡単に、というか、乱暴に説明すると、「証券会社から借金して、株式投資をする」ことです。

証券会社へ担保を差し入れることで、手元資金以上の株式投資を行うことができます。
少ない資金で大きな額の株式取引ができるため、大きな利益が期待できる反面、相場急変時には多額の損失を被ることがあります。

信用取引のメリット

  • 手元資金(保証金)の3倍までお金を借りて株式を購入することができる。
  • 売り(空売り)から入ることができるため、下げ相場でも儲けられることがある。
  • 売買する予定のない株、債券などを担保にできるので、資金効率がよくなる。

他にも、信用取引は差金決済OKなので、反対売買することで同じ資金を1日のうちに何度でも取引が可能です(意味がわからなければスルーしてOK)。

レバレッジを利かすことで自己資金が少ない人でも大きな利益を稼ぐことが期待できるという点で、信用取引は魅力的です。また、レバレッジを利かすという意味では、不動産投資とも共通している部分があります。不動産投資は銀行融資(借金)を利用して自己資金を何倍も超える不動産を購入し、運用することが出来ます。

株式信用取引と不動産投資、どちらもレバレッジ投資ですが、大きな違いは投資対象の価格変動幅です。
株価は短期間で(ものの3,4日で)半値になることが、割と、普通にあります。
他方、バブル絶頂期ならいざ知らず、今の時勢において2~3日で不動産価格が2倍になる、あるいは半値になるなんてことはまず無いでしょう。

信用取引のデメリット

  • 自己資金を超えて多額の損失を被る可能性がある

手元資金(保証金)の約3倍までお金を借りて株を買い建てることができますから、例えば、1000万円を保証金として差し入れ、3000万円分の株を買い建てたとします。買い建てた株の価値が1/3になれば2000万円の含み損(赤字)になります。そして、買い建てた株を売れば2000万円の赤字が確定します。
この場合、保証金の1000万円だけでは赤字を埋めることはできませんから、もう1000万円を準備しなければいけません。このように、信用取引は自己資金以上に損失を抱えるというリスクがあります。

  • 金利が発生する

信用取引はお金を借りて株を買うわけですから、建玉を決済するまでの間は証券会社へ金利を払います。2024年8月頃では信用取引の金利は年2.8%前後です(制度信用の場合・証券会社によって異なる)。

2.8%の金利て、おいおいおい、銀行金利なんぼやねん今、ずいぶん高いやないか信用の金利。という話ですよね。

信用取引では銀行金利や住宅ローン金利と比較するとずいぶん高い金利を証券会社へ払っているのです。昨今ネット証券が株式売買手数料を無料にしましたが、そのかわり何で儲けているのかというと、信用取引の金利が証券会社の収益源の大きな1つです。
ネット証券ではやたらと信用取引を顧客にオススメしていませんか?信用取引をお客へオススメする理由が分かりますよね。

  • 期日が決まっている

信用取引には制度信用と一般信用という2種類があり、多くの場合、制度信用取引を行います。制度信用の場合は6ヶ月が期限となっており、買い建て(売り建て)た日から6ヶ月以内に反対売買しなければなりません。現物株であれば、5年でも10年でもずっと持ち続けることができますが、信用取引の場合、半年以内に勝ち負けの決着をつけなければいけないのです。

三崎優太氏が巨額損失を抱えた原因

買い建てすぎ

後述しますが、信用取引は担保の3倍まで証券会社から借金して株式を買うことができます。信用取引で株を買うことを「買い建て(かいたて)」る、といいます。
つまり、仮に、買い建てた株式が大幅に下落したら、個人資産が吹き飛ぶような金額を買い建ててしまったことが三崎氏が巨額の損失を出した1つめの原因です。パンパン(余力限界まで)に買い建てていたんだろうと思います。

売りたいときに売れない株を買った

売りたいときに売れない株式とは何ぞや?と疑問に思うかもしれません。
一般的に、株式市場に上場している株ならば誰でも取引時間中に自由に売買できます。しかし、人気のない企業の株や、時価総額が小さい企業の株などは1日のなかでほとんど売買されていないことがあります。このような株式は買いたい時に買えず、売りたいときに売れないため、流動性が低い株といいます。
※そんな株のことを投資家は「ボロ株」と言ったりしますが、その話は置いといて、、、。

三崎氏は上記のような流動性の低い株を信用取引で買い建てていたので、「暴落時に売ろうにも売れなかった」と旧ライブドア社長の堀江貴文氏との対談において語っています。

三崎氏のX投稿をプロの目で分析

三崎氏の巨額損失の原因は、①買い建てすぎ、②流動性の低い株を買った、この2つに集約されます。

専門家の目線で損失を出したあとの三崎氏のXを分析してみます。

8月14日のポスト(一部抜粋)
「この翌々日(8月5日)から地獄は始まったんだ。」

相場や株価の暴落は1日で終わる、なんてことは少なく、多くの場合、連日株価は下げていきます。
相場格言には「半値八掛け二割引(はんねはちがけにわりびき)」という言葉があり、株価が大きく下がるときは、下落前の株価の半値の八掛からさらに二割引した価格でやっと落ち着くというものです。例えば1,000円で買ったA社株が暴落する場合は次の式のように、320円まで下がったところで下げ止まる目安だよということですね。暴落初日は下げの初動ということです。

1,000円×1/2=500円 半値
500円×0.8=400円 八掛
400円-(400円×0.2)=320円 二割引

8月15日のポスト(一部抜粋)
「自分がもう限界だって思ってギブアップした時が底で、それから上がり続ける。残ったのは巨額の損失だけ。ーー」

ギブアップして投げ売りしたときが大底、これはたまたまではなく、実際によくあります。

株価が暴落するときに大半の投資者は、「まだ大丈夫・・・まだ大丈夫・・・もうすぐ下落はおさまる・・」という不安で心は埋め尽くされます。
運良く、そこで反発することもありますが、暴落時にはそうはいきません。みんなの予想を超える下落だから「暴落」と呼ぶわけで、そこそこの下落では落ち着きません。
「もうそろそろ下落は収まる、あと少し我慢すれば大丈夫・・・」という今にも弾け飛びそうなギリギリの不安のなか、不安の底を突き破ってさらに株価が暴落すれば、投資者はどうするでしょうか。

「もうだめだ!これ以上損失を出したくない!もういくら損してもいいから売ってしまえ!」となってしまい、売りが売りをよび、セリング・クライマックス(selling climax)、つまり大底を迎えるのです。

みんなが耐えきれなくて一気に手放すのでさらに暴落するわけですね。そういう意味では、暴落の原因は人のメンタル面だといえます。

ちなみに、、、売りが最高潮に達すると、当然ながら、今度は買う人が現れます。買いたいけど株価が高いから様子見をしていた玄人連中が、ここぞとばかりに値ごろ感の出てきた株を買います。

8月15日のポスト(一部抜粋)
「信用口座だけは絶対に手を出してはいけない。~中略~ お金がなくなるどころか、借金をすることになる。」

ぶっちゃけた話ですが、個人があえて信用取引をする必要は無い、とあえて私は断言します。信用取引のメリットとデメリットを比較したときにデメリットのほうが大きいからです。

100戦100勝しても101戦目で負けて全てを失うのが信用取引です。

私が証券会社で働いていたときに、信用取引で儲けた人は確かに、います。ですが儲け続けて投資を終えた人(スゴロクでいうとこのアガリ)は見たことがありません。最後は大きな損失を出して、「もう二度と株はやらないよ・・・」といって退場する人がほとんです。

8月15日のポスト(一部抜粋)
「信用取引で追証になり、期日間近でも損しない唯一の方法は現引です。それをやれば大赤字のまま延命できる。」

現引(げんびき)というのは、信用で買い建てた株式の購入代金を証券会社へ支払うことで現物株(げんぶつかぶ)を引き取るという方法です。現物株で引き取るから現引(げんびき)といいます。
現物株とは借金ではなく自己資金で購入した株のことをいいます。家を買うときは住宅ローンを利用するのが一般的ですが、ローンを利用せず100%自己資金で家を購入するときは「現金一括で買う」なんていいますよね。それと一緒です。

つまり、信用取引(借金)で買ったんだけど、現物(自己資金)で買ったことにする、というのが現引です。

コスト面を考えず分かりやすく説明します。
例えば、A社株を1,000万円で信用で買い建てたあと、A社株の評価が300万円に下落したとします。
そのまま信用取引を終了させる場合、700万円が損失と確定してしまいます。それを避けるために、A社株の購入代金(1,000万円)を支払い、300万円の評価になってしまったA社株を引き取ります。

現引をする時点で勝ち負けでいうとボロ負けなんです。負けたらさっさと損切りして次の銘柄に向かう、というのがトレーディングの基本です。三崎氏の場合、流動性が低い株を信用取引で買い建ててしまったことで、損切りが出来なかったという点が損失が大きくなった原因です。

信用取引におけるタブー

信用取引では負けた銘柄を惰性で持つなんてことは一番やってはいけないことです。

信用取引を行う場合、一般的に、買い建て(売り建て)た日から6ヶ月以内に取引を終了させないといけないというルールがあります(制度信用)。そのため、短期で利益を狙うトレーディングをするときに信用取引は用いられます。トレーディングをするならば(信用取引でお金を借りて行う場合は特に)、損切りラインをあらかじめ決めておくことがとても大切です。

自分で決めた損切りラインを守らず惰性で株式を保有すると、損失が小さくなるどころか、傷が大きくなってしまうことが信用取引では多いからです。建てる金額が大きく、保有期間が長くなれば長くなるほど、証券会社へ支払う金利が増えますので余力いっぱいに買い建てて「長く保有」なんてことは本当に恐ろしい事なのです。

信用取引の何が一番怖いのか

最大のリスクは「追証(おいしょう)」です

追証(おいしょう)とは追加保証金のことです。信用取引で購入した株の価値が大幅に下落すると、証券会社は追加の保証金(追証)を支払うよう顧客に求めます。これに応じられない場合、強制的に建玉が決済され、損失が確定します。また、担保に差し入れている証券も売却されてしまうこともあります。

一般的に、追加保証金は追証が発生した日から2営業日以内に差し入れないといけません。例えば月曜に追証が発生すれば2日後の水曜日の正午までに保証金を証券会社へ振り込まなければなりません。

ただでさえ大損しているのに、追証をわずか2日で準備しないといけないのです・・・・。

証券会社以外の金融機関に現預金があればそれで何とかなるでしょう。もし無い場合は、モノを売るか、他人から借りるか、どちらかです。

モノを売るといっても、査定や支払いに時間がかかるので、1~2日でモノを現金化するのは至難の業です。
他人から借金する場合、サラ金で借りるか、家族・親戚・友人・知人に泣きついてお金を借りることになります。

いや、、、、もう、ふんだり蹴ったりですわ。
身ぐるみ剥がれて尻の毛まで抜かれるとは、まさにこのことです。

追証を支払えないとどうなる?

ちなみに、追証を支払えない場合は、証券会社から給与や銀行預金が差し押さえられる可能性があったり、遅延損害金(年率14.6%〜20%が一般的)が発生したりします。また、あなたの与信スコアに傷がつく可能性(いわゆる金融機関のブラックリストいき)もあります。

いや、、、、もう、ふんだり蹴ったりですわ。
身ぐるみ剥がれて尻の毛まで抜かれるとは、まさにこのことです(2回目)。

信用取引の追証が数百万円程度ならまだ何とかなるでしょう。しかし、三崎優太氏のように億を超える追証となると本当にお手上げです。彼がパニックになってしまった、というのはよくわかります。

信用取引で大損しないための対策 4選

そんな信用取引で大損しないために、以下の内容をぜひ覚えておいてください。

  • 余力パンパンまで建てない

担保の3倍まで信用で建てられるからといって、3倍まで買い建て(売り建て)たら駄目です。自己資金の大半を担保に入れて、余力上限パンパンまで建てるなんてもっと駄目です。

  • 1日の中で取引金額が大きい、大企業の株を選ぶ

三崎氏の失敗の1つですね。流動性の低い(出来高の少ない)株で信用取引はやらない。売りたいときに売れない、買いたいときに買えない、そんなボロ株に手を出してはいけません。信用取引をするならば流動性の高い大型株で選ぶといいでしょう。

  • 損切りラインをあらかじめ決めておく

信用取引の基本です。A社株を買おうと思うなら、A社株を買う前に損切りラインをあらかじめ決めておきましょう。そのラインを超えたらごちゃごちゃ考えずにスパッと損切りしましょう。

 

さて、ここまで読んだ人は、なんとなく気づいていますよね。

そもそも、

  • 信用取引をしない、という選択肢をあなたは選ぶことができます。
    信用取引って本当に自分がやるべきことなのか?、ぜひ考えてみてください。

 

※※本旨ここまで※※※

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さて、ここまでが株式信用取引の概要となります。

ここから先は本題から少しそれる内容です。読みたい人だけ読み進めてください。

投資で損しないために相場格言や先人から学ぶ

面白くて深い相場格言から学ぶ

相場の世界では昔から伝わる格言があります。株式投資だけでなく、ビジネスやプライベートな事柄にも応用できるような役に立つ内容をいくつか紹介します。

  • 命金(いのちがね)に手をつけるな

投資は余裕資金でやりましょう。あたりまえといえば、当たり前の話です。

 

  • 見切り千両、損切り万両

損失の少ないうちに早めに見切りをつけることは千両の価値があり、損を大きくさせないために、多少のを覚悟で売買することには万両の価値があるという例えです。「しまった!間違った!」、「失敗した!」と思ったなら勇気を出して引き返しましょう。損を埋めるためにさらに深みへ沈んではいけません。

 

  • 下手なナンピン、すかんぴん

ナンピンとは買った株が下がれば、下がったところで買い増して平均取得価格を下げることをいいます。うまく株価が反発すればいいですが、さらに下落すれば目もあてられません。トレンドが下を向き始めた株が上向くのには時間がかかるので、下がったからといって下手に買い増しすると、もっと損失が大きくなるよ、という意味です。見切り千両~、と似ていますね。

先人達から学ぶ

投資に失敗しないために最も大事なことは「メンタル」です。常に冷静であること、パニックに陥らないことが最も大切です。このことは著名な投資家たちが触れています。

  • ウォーレン・バフェット

「投資で最も大事なことはIQではなく、感情をコントロールする能力だ」

「市場は恐怖と貪欲の間で揺れ動く。恐怖に駆られた時に買い、貪欲になった時に売るのが賢明だ」

 

  • ベンジャミン・グレアム

「賢明な投資家は現実主義者だ。楽観的な時は慎重に、悲観的な時は大胆になる」

 

  • ジョン・テンプルトン

「最高の投資機会は、皆が諦めた時、希望を失った時に訪れる」

 

  • ピーター・リンチ

「株式市場で最も重要なのは精神的タフさ」

「誰もが株に興味を示さなくなった時、それは買い時かもしれない」

 

このように、株式投資が成功するか失敗するかを決めるのは、メンタルといっても過言ではありません。パニックになった者はマーケットから叩き出されるのです。

「いつ下げ止まるのか、どこまで下がるのか、損がどこまで広がるのか・・・」
暴落時、投資者は不安心理に支配されます。

「今のこの不安な気持ちから、とにかく逃げ出したい。楽になりたい。損得はどうでもいい。損してもいいから楽になりたい。」

このような不安な気持ちを抱え続けることに耐えられず、株に不慣れな人は株を売却してしまう(往々にして皆が同じタイミングで投げ売る)のですが、株に不慣れ人が投げ売りした時は、たいてい底値なのです。

株式投資をしたことがある人ならば、1度は経験があることでしょう。

もちろん、私もやってしまったことがあります、泣。

三崎優太氏のその後、復活できるのか?

堀江貴文氏と三崎優太氏の対談動画によると、三崎氏が株式の100%を保有する会社の資金を三崎氏個人へ貸し付けることで、信用取引の現引を行ったようです。そして三崎氏個人では3億円以上の赤字を抱えることになったとのことです。また、三崎氏の保有する法人は潤沢なキャッシュがあるようなので、個人の生活においては当面困らないとのこと。

窮地に追い込まれている三崎優太氏ではありますが、彼は10代の頃にコネもお金も無い状況で起業し、事業を育て、成功させた実業家です。今回の信用取引による巨額の損失も、本業の活躍によってきっと挽回するであろうと思います。

本記事は、現役証券マンの目線で、信用取引の仕組み、メリット・デメリットなどについて解説をしました。本記事が「役に立った」と読者の皆様に感じてもらえれば幸いです。

 

執筆者 杉山綜合財務管理株式会社
代表 杉山広

 

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